明宝寒水に小水力発電 白山神社に電飾

上市明宝寒水の寒水白山神社わきの谷に小水力発電設備が完成した。神社の鳥居や参道に取り付けられたイルミネーションが十二日、設備で発電した電気できらびやかに点灯した。
 谷の六メートルほどの落差を利用して発電する仕組みで、出力は七〇~一〇〇ワット。電気は一月七日ごろまでイルミネーションに使い、その後は地元住民らが使い道を考える。
 市とNPO法人地域再生機構(恵那市)が昨年から、市民を対象に小水力発電を学ぶ講座「自然エネルギー学校」を開催。設備を作る場所を探したところ、受講していた寒水自治会の前会長の水野靖弘さん(67)が手を上げた。今年から、寒水白山神社わきの谷で、地元住民を中心とした受講者十五人ほどが設備作りを進めていた。
 この日は神社で点灯式があり、住民や子どもら約五十人が参加。住民の有志が取り付けたイルミネーションに明かりがつくと、歓声が上がった。現在の自治会長の和田勝美さん(64)は「水量を考えると、当初はうまくいくかなと心配したが、こうして実際に発電できた。今後はお年寄りの電動カーの充電などに使えればと思っている」と喜んでいた。