家康くん、400年祭、五輪自転車… 歓喜の1年「仕事納め」


家康くん、400年祭、五輪自転車… 歓喜の1年「仕事納め」
はたきを使って「金の家康くん像」のほこりを払う「出世大名家康くん
 官公庁は28日、仕事納めを迎えた。静岡県内では今年、「徳川家康公400年祭」や「ゆるキャラグランプリ」などが盛り上がり、2020年東京五輪自転車競技伊豆市開催も決まった。関係者は静岡県を強く内外に発信した1年の最終日を慌ただしく過ごしながら、新年の飛躍を誓った。

 ■浜松市

 浜松市がJR浜松駅構内に開設している観光案内所では、市マスコットキャラクターの「出世大名家康くん」が仕事納めを行った。今年の公務の締めくくりは、案内所前に設置されている「金の家康くん像」の大掃除。白い頭巾をかぶり、はたきと雑巾を使って1年の汚れを落とした。今年、念願のゆるキャラグランプリを獲得した家康くんは「来年も金の像のように輝ける年にしたい」と新年に向け気持ちを新たにした。

 ■静岡市

 静岡市浜松市などで1年にわたって展開された家康公400年祭。26日に閉幕したばかりで、静岡市役所静岡庁舎の事業推進本部では、職員が関係者用の陣羽織やグッズなどの片付けに追われた。

 官民連携で進めた関連事業。民間企業からの派遣職員の“任期”もこの日まで。清水銀行から派遣の水野靖弘さん(51)は「100年に1度の機会に携われて良かった。今後もまちづくりに貢献できるよう行政と協力し合いたい」と話した。

 ■伊豆市

 東京五輪自転車競技関連の業務を主に担う伊豆市観光課では、朝礼で金刺重哉課長が「施設のバリアフリー化やインバウンド(訪日旅行者)誘致などは2020年を意識した取り組みを」と来年に向けて課員に呼び掛けた。来年1月下旬には、五輪会場となる日本サイクルスポーツセンターアジア選手権大会が開催される。担当の塩谷俊一主査は「市民が関心を持ち、盛り上がるような働き掛けをしていきたい」と力を込めた。